研究課題/領域番号 |
06558070
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
義家 敏正 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (20124844)
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研究分担者 |
吉田 直亮 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (00127317)
下村 義治 広島大学, 工学部, 教授 (40033831)
桐谷 道雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (70033826)
宇津呂 雄彦 原子炉実験所, 京都大学, 教授 (50027421)
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キーワード | 核分裂中性子 / 材料照射 / 制御照射 |
研究概要 |
本研究は研究用原子炉KURで、核分裂中性子を用いた従来の材料照射の研究に存在する3つの問題点、照射中の試料の温度の原子炉出力と連動した変動、照射時間が選択できないこと、中性子のエネルギースペクトルを変えることができないこと、を取り除いた照射が可能な制御照射用カプセルとそのシステム制御装置を試作することを目的として進行中である。本年度行った主な結果は以下のとおりである。 (1)炉外試験用装置製作 カプセルは原子炉炉心位置に設置するという特殊条件のため、炉外試験および原子炉非動作状態での性能試験および安全性、保守の容易さ等の試験を十分行う必要がある。そのためカプセルを挿入する原子炉内の水圧輸送管と同等の管を用いた炉外試験用の装置を作成した。 (2)照射システム製作 照射システムは、原子炉炉心制御照射カプセル、およびこれに連結して炉外に設置するシステム制御装置からなる。カプセルは予定通り制作できた。 カプセルの制御を行うためのシステム制御装置として、温度計測、加熱ヒ-タ電源および安全回路を含めた装置は当初は特注品として購入する予定であったが、予算の都合で電源部、計測部を購入しシステムとして組み上げた。 炉外試験用装置を用いた炉外試験では予定された性能が確認できたが、カプセル内の容積が小さいため試料、ヒ-タ等の装填作業の困難さ及び信頼性が問題点として残った。それらを早急に改良して平成7年度には原子炉停止中の試験および運転中の試験を行う予定である。
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