研究概要 |
3電極を有する放電反応リアクタにより、2つの無声放電と1つの沿面放電を発生させる放電重畳法でNO_xの分解特性の実験を行った。 前年度は2つの商用周波の高電圧を位相を変化させて検討を行った。今年度は高周波電圧による重畳法および3相電圧による重畳法という、2種類の重畳法によって実験を行い、以下の事を明らかにすることができた。 高周波による放電重畳法においてもNO_xの分解率は向上すること,しかしNO_x分解のエネルギー効率は向上も低下もなく、放電エネルギーに依存する。また、3相交流電圧による放電重畳によってもNO_x分解率は向上するが、この場合もエネルギー効率は単独放電以下にはならないことがわかった。いずれの重畳法においても、エネルギ効率を低下させることなしに、同一空間に大電力を注入できるので、リアクタの小形化が画れることが明らかとなった。
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