研究課題/領域番号 |
06558112
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有川 二郎 北海道大学, 医学部, 教授 (10142704)
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研究分担者 |
高倉 彰 (財)実験動物中央研究所, 室長代理 (60167484)
杉山 和良 国立予防衛生研究所, ウイルス一部, 主任研究官 (90150185)
吉松 組子 北海道大学, 免疫科学研究所, 教務職員 (90220722)
橋本 信夫 北海道大学, 獣医学部, 教授 (60082103)
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キーワード | 腎症候性出血熱 / ハンタウイルス / バキュロウイルス / 血清診断 / ELISA / Western blotting |
研究概要 |
1.カイコ2,000匹にハンタウイルスの核蛋白遺伝子を挿入した組み換えバキュロウイルスを接種し、その体液(ヘモリンフ)を得た。そのヘモリンフ中には、診断用抗原として応用するに充分な量の組み換え抗原が存在していることをWestern blotting法によって確認した。これによって、組み換え抗原の大量発現が可能となった。 2.ヘモリンフを低速遠心(5000xg30min)して得られる不溶性沈降画分に組み換え抗原の大部分が存在していることを明らかにした。さらに、この不溶性の性質を利用し、沈降画分をPBSで遠心洗浄することによってWestern blottingならびにELISA用抗原として使用可能なまでの部分精製が可能であることを明らかにした。 3.組み換え抗原をELISAへ応用するために不可欠な可溶化の条件を検討し、0.1%SDS-Tris bufferと2%2ME処理2時間によって完全に溶解されることを確認した。さらに、その可溶化抗原を用いてELISAを実施したところ、10μg/ml蛋白濃度で使用可能であった。 4.ヒトとラット血清における本診断法の感度・特異性を検討するために血清検体の収集を開始した。とくに、ヒト血清については、研究分担者の所属する国立予防衛生研究所の血清バンク保有のものを利用出来ることとなった。
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