研究課題/領域番号 |
06558112
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有川 二郎 北海道大学, 医学部, 教授 (10142704)
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研究分担者 |
高倉 彰 (財)実験動物中央研究所, 微生物モニタリングセンター, 室長代理 (60167484)
杉山 和良 国立予防衛生研究所, ウイルスー部, 室長 (90150185)
吉松 組子 北海道大学, 医学部, 助手 (90220722)
苅和 宏明 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (70224714)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 腎症候性出血熱 / ハンタウイルス / バキュロウイルス / 血清診断 / ELISA / Western blotting / 実験動物 / 人獣共通感染症 |
研究概要 |
1.バキュロウイルス発現ハンタウイルス組み換え核蛋白(Bac.HTN-NP)を用いたELISAとWestern blotting法による感度と特性を感染細胞を抗原とする従来のIFA法と比較・検討した。ラット、ヒト血清いずれにおいても感度はIFA法と同等であった。しかし、陰性血清におけるバックグランドの発色のレベルが比較的高く、発色の程度から肉眼判定するには問題点が残った。 2.上記1.で明らかとなったバックグランド発色は、抗原の精製の不十分さが原因と考えられた。しかし、Bac.HTN-NPは、ELISA抗原として使用するための穏やかな条件下では可溶化されづらくこれ以上の精製が困難でることが判明した。そこで、次に、大腸菌中に同様のHTN-NPを発現させる系を構築した。この系では発現蛋白にビオチンが融合蛋白として結合しているためにアビジンを用いてcapture ELISAを確立した。 3.本capture-ELISAの実験諸条件を検討し、至適抗原固相化時間ならびに抗原濃度を決定した。この条件下で本ELISAはIFAに比べ安全で同等の検出感度と特異性を有することが示され実験用ラット等を対象とする標準スクリーニングにも応用可能であると考えられた。 4.Bac.HTN-NPをWestern blotting法に応用した場合、感度はラット血清、ヒト血清いずれにおいてもIFA法とほぼ同等であった。しかし、陰性血清群を用いた特異性の検討では、IFA法で非特異反応や紛らわしい蛍光像を示す検体でもWestern blotting法では非特異反応が全く認められなかった。すなわち、Western blotting法は、IFA法に比べ特異性が高いことが判明し、確定診断法として有用であると考えられた。 5.今後、本法のキット化のための基礎的条件の決定が必要である。
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