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1996 年度 研究成果報告書概要

心筋SPECTと心エコー図の重ね合わせによる心筋灌流・代謝と壁運動の同時評価

研究課題

研究課題/領域番号 06558124
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分試験
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関大阪大学

研究代表者

植原 敏勇  大阪大学, 医学部・附属病院, 講師 (80243202)

研究分担者 奥 直彦  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
橋川 一雄  大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (70281128)
楠岡 英雄  大阪大学, 医学部, 助教授 (00112011)
西村 恒彦  大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード心エコー図 / 心筋SPECT
研究概要

心筋血流・代謝・壁運動・交感神経機能などを同時に心筋局所において評価することは、心疾患の病態生理の診断にきわめて有用である。これらは近年の核医学の発展により可能になりつつあるが、心プールシンチグラフィや心拍同期心筋SPECTによる心機能評価はその精度が十分とは言えない。一方、心エコー図による壁運動評価は有用であるが核医学画像と同時に評価するには局所を一致させる必要がある。このため簡便なランドマーク法を用いて、心エコー図の入射点にTc-99m線源を置いて同一断面を得る方法を開発した。この際、マーク線源にはTc-99mを、心筋像にはTl-201を使用し2核種同時収集を行なうことでマーク線源による心筋への影響を回避できた。また心エコー図と心筋SPECTの同一断面を同定するのに多断面長軸SPECTが有用であった。本法を臨床に応用した結果では、心エコーの入射ビームは左室前壁から46.0±9.9°中隔側へ傾いた方向から入射していた。臨床例のうち正常例8例について左室局所壁運動と心筋灌流を定量的に評価した結果では、前者は前壁中隔で過小評価が生じるのに対し、後者ではattenuationのため下後壁で過小評価が生じたが、互いに相補的に正常診断が可能であることが判明した。心筋梗塞例5例の検討では全40領域のうち28領域(70%)で一致、11領域(28%)で1段階差とほぼ一致を示し、両者の一致率はきわめて良好であった。肥大型心筋症では心筋肥厚部で両者の解離が見られ、血液が保たれているにもかかわらず心機能が低下していることが示された。本法はきわめて簡便に臨床応用が可能で、心機能と核医学画像(心筋血流・代謝・交感神経機能等)を同一断面上でどう辞表かするのに有用と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 植原敏勇: "心筋灌流と壁運動の同時評価-心筋SPECTと心エコー図の同一断面評価法の開発とその臨床応用に関して" 映像情報. 29. 198-203 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Uehara T: "Simultaneous evaluation of myocardial perfusion and wall motion." Eizo Joho Medical. 29. 198-203 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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