研究課題/領域番号 |
06559014
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
芝田 高志 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70222031)
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研究分担者 |
小暮 美津子 東京女子医科大学, 医学部, 主任教授 (80075259)
井口 登美子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60075314)
田中 朱美 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00075417)
小川 智哉 学習院大学, 理学部, 教授 (50080437)
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キーワード | 結晶成長 / 血液 / 示差走査熱分析 / 結晶育成装置 / 画像解析ソフトウエア |
研究概要 |
塩化銅の水溶液に微量の血液を添加し、塩化銅の水和物の結晶を成長させた際、血液との相互作用により結晶の成長形態(晶相)が大幅に異なる。この現象は、疾病の種類によって結晶の成長形態が異なることが知られているものの、反応機構は解明されていない。我々は、この現象の反応機構を明らかにし、医学への応用を検討することを目的として、結晶成長過程を制御する育成装置および画像解析ソフトウエアの開発の研究を行った。 今年度は、成長した結晶の成長形態を解析するソフトウエアの開発を行った。市販の画像解析ソフトウエアを改良することで、画像の入出力はPICTファイルもしくはJPEG圧縮のファイルとし、結晶成長中心の座標、多結晶体により生成した多角形(ポリゴンおよびオープンポリゴン)の各頂点および辺の長さ、角度、重心座標を求めるソフトウエアを完成させた。解析結果に関してはSILKファイル形式により表計算ソフトウエア内に取りこめるようにした。扱える座標は正規直交系および極座標系とし、それぞれ結晶成長容器の中心もしくは任意の点を原点として座標変換可能である。 これにより、成長させた結晶の形態の解析を効率良くかつ正確な解析を行うことができるようになった。 更に、示差走査熱分析(DSC)により、血液を添加して成長させた塩化銅の結晶では-100C付近にガラス転移点と思われる吸熱のピークが観察され、純粋な塩化銅と比較して、大幅に異なった構造を呈することが明らかとなった。
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