研究課題/領域番号 |
06559019
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 放送教育開発センター |
研究代表者 |
伊藤 秀子 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (00108052)
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研究分担者 |
大野木 裕明 福井大学, 教育学部, 教授 (60141462)
藤田 恵璽 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60021317)
山地 弘起 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10220360)
大塚 雄作 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (00160549)
佐賀 啓男 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30196109)
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キーワード | 教授法 / 教授学習過程 / 教育メディア / 印刷教材 / 映像教材 / 教育評価 / 授業改善 / 大学教育 |
研究概要 |
本研究は、心理学の学部教育を充実するための教授法、教材などを開発し、その効果を評価することを目的としている。本年度の研究計画についてつぎのような成果を得た。 1.教授法事例の収集と類型化:(1)国内外の心理学の教科書、ガイドブック等を収集した。このうちアメリカの教師用ガイドブックを翻訳し、効果的教授法の類型化のための基礎資料を得た。(2)受講生参加型の授業を実践し、学生の反応を分析した結果、受講意欲や学習への自己効力が高まっていることが明らかになった。 2.教授法効果の実験的研究:2つの心理学の映像教材のシリーズについて、教授内容、構成要素、提示法などを比較分析し、同一テーマで異なる教授法を行っている事例を収集した。また、学習者の反応を調べ、理解しやすさ、興味・関心に関する基礎資料を得た。 3.印刷教材の研究:心理学の教科書における数理・統計的な問題の扱いを分析した結果、この領域の教授法を充実する必要のあることがわかった。また、大学教科書の効果的作成と使用の改善について問題提起した。 4.対話型学習教材の研究:パソコンを用いた対話型教材を開発し、心理学実験演習で実施した。 5.メディアの利用法に関する研究:(1)大学生に、授業で用いるビデオ、印刷物等のメディアへの性格づけに関する調査を行い、その結果とビデオからの学習成果の関連を調べ、授業におけるメディア利用を有効にする条件を考察した。(2)新しいメディアの利用が人間の基本的機能に与える功罪について問題点を指摘した。 6.教授学習過程の評価法の研究:(1)学生による授業評価を行い関連因子を抽出した。(2)学生の自己評価、出席、授業評価、対教師評価、テキスト評価の間には中程度の相関が見られた。
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