研究課題
一般研究(C)
各分担者は必要な図書を発注し、関係資料の閲覧や収集に努めた。平成6年9月に2泊3日の合宿研究会を開き、松井が芸術創造活動における制作主体と作品対象との同一化の問題について、また武村が自我の固体性あるいは自意識の同一性の問題について研究報告し、それらを巡って共同研究者全員で熱心な質疑答論を行って、問題の理解を深めることができた。10月に桑原がアリストテレス及び中世神学思想における霊魂の個体的同一性について発表し、同じく全員で討議した。平成7年1月中京大学の佐藤信行の特別講演会を催し、文化人類学の観点からする諸問題や課題についての教示を受けた。全体としては、研究課題にどう取り組んでいくべきかを模索する準備段階的な状況であったが、分担者相互間の理解が深められ、今後の方向への見通しが生まれてきたことは、本年度の大きな収穫であった。
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