研究概要 |
1.パソコン一式,およびイメージスキャナを購入して,写本の画像データを入力し,データを光磁気ディスク上に蓄積しつつある。基本読み取り精度としては300DPIを原則とすることに決定した。これ以上にしても視認性がそれほどは向上しないからである。 2.画像データは非常に大量のディスク容量を必要とするため,様々なデータ圧縮方式を比較検討した結果,白黒二値データにおいては圧縮率の高いTIFF差分圧縮形式(CCITT G3,1-D方式)でデータを保存することに決定した。 3.MS-Windows上で動く画像処理可能なデータベースソフトを購入して,写本画像を中心とするデータベースシステムを試作した。 4.しかしながら,試作したこのシステムは,全文データベースとしては充分に使い勝手が良いものとは言えなかったので,テキストデータ側から直ちに対応するページの画像が呼び出せるシステムを試作した。 5.このシステムは,いまだ単一テキストと単一画像グループの対応しかしていないため,現在多テキスト多グループに対応したハイパーテキスト化を試みつつある。 6.ハイパーテキスト化のための相互リンキング・マークアップは,基本的にHTML(Hyper Text Mark-up Language)に従ったものとすることにして,最低限のフォーマットを一応決定したが,他の研究者の意見を参考にしてどのような形が使いやすいかを検討して,ユーザーインターフェースの改善と合わして平成7年度に最終的に決定する予定である。
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