研究概要 |
1 作業の手順 (1)。関係の資料(碑分2200点)の大部分を収拾した。 (2)。各資料の検討によって、テキストの確定・文法註記・和訳をほぼ終了した。 (3)。これらの成果を基礎として,碑銘の出土地・文字の形態・文法的特色について、現在執筆を進めている。 (4)。以上の作業によって出版の基礎的準備を終え,コンピュータによる索引の作成が残された作業である。 2 研究実績 (1)。資料の収集:インド仏教碑銘の資料は,インド古文書学・碑文学・考古学に関する雑誌および書物に公表されている。これまで長期に亘って関係の資料を収集してきたが,まだ入手できない資料が残されていたので,組織的に補充する必要があった。このため東洋文庫・東京大学・京都大学・竜谷大学・国際仏教学研究所等の図書館および海外諸機関所蔵の文献を調査し,関係資料をコピーした。 (2)。資料の整理:収集された資料は,銘文毎に,1)写真,2)トランスクリプション(ローマ字転写),3)文法解析,4)関係記事,5)翻訳,に分類した。 (3)。銘文の検討して,1)各文字のトランスクリプションの適否を確認し,2)プラークリット語(方言)銘文の文法を解析し,諸学者の異なった見解を註記した。
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