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1994 年度 実績報告書

時間の視覚化されたものとしての歴史年表の思想史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610043
研究種目

一般研究(C)

研究機関山梨大学

研究代表者

佐藤 正幸  山梨大学, 教育学部, 教授 (90126649)

キーワード歴史年表 / 歴史認識 / 歴史哲学 / 時間意識
研究概要

平成6年度は、研究計画通り、申請者がこれまで十数年を費やして調査・収集した歴史年表の膨大な資料を整理した。ヨーロッパについては、1823年のJames BellのA View of Universal History出版を近代的年表のはじまりとして、ヨーロッパ年表史を作成した。中国については、1922年出版の梁啓超の『中国歴史研究法』を境に、歴史年表を分類した。日本については、1870年の西村茂樹『西史年表』を境に歴史年表を整理した。
また、最近誕生した、電子機器を利用した年表についての調査も行った。特にこの調査では、マサチューセッツ工科大学のW.アンダーソン教授と、彼の提唱するVesti-datesによる歴史年表について、後述のグラーツの学会で、二人で数時間にわたって意見の交換をし、この年表記述方式の持つ様々な側面について、実り多い成果を得た。
これとは別に、年表の理論的研究を行い、特に歴史教育と年表との関わりについて、1月のアメリカ歴史学会総会(サンフランシスコ)で研究発表を行い、8月の国際西洋思想史学会(グラーツ)では、日本人の歴史認識一般についての研究発表を行い、9月の国際歴史教育学会(ケンブリッジ)では、日本とイギリスの中学生の年代に関する歴史知識についての比較研究の成果を発表した。12月には、ビルフェルト(ドイツ)の国際学際領域研究センターで行われた「歴史認識国際シンポジウム」で、「東アジアにおける時間と歴史記述」について研究発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤正幸: "The Idea of Chrenology in East Asia" Traditions of East Asian Science and Beyond. (Osaka:KUP,1995).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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