本年度の研究活動では、図像研究のための基礎的方法論の調査と宗教図像研究における個別研究を行った。 先ず、本年度前半は、フランスのコレージュ・ド・フランス客員研究員として、半年間パリに滞在した。先ず、コレージュ・ド・フランスにおいて、J.テュイリエ教授のもとで進んでいる情報処理研究に参加し、また、パリの文化財研究所における、文化財保存科学に基づいた、Poussin-CDの作成過程を調査研究した。 イギリスでは、ヴァールブルク研究所をおとづれ、この研究所とドイツのフンボルト大学との間で行われているCensus Projectを調査研究した。 ドイツでは、ミュンヘンの中央美術研究所をおとづれ、戦後始まった、同研究所の写真資料室を調査した。 以上の、研究報告は、客員教授(主任講師)として講義を担当している、放送大学で放映(第6回、14回、15回)される予定である。また、印刷教材(改訂版)にも紹介されている。 一方で、個別研究では、宗教図像研究において、フランシスコ・ザビエルの図像研究を遂行した。
|