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1995 年度 実績報告書

描画運動の解析による図形認知成立過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610087
研究機関帝京大学

研究代表者

深田 芳郎  帝京大学, 文学部, 教授 (50199163)

研究分担者 鹿取 廣人  帝京大学, 文学部, 教授 (80012300)
キーワード図形認知 / 描画運動 / 知覚-運動系ループ / コンピュータディスプレイ
研究概要

呈示された図形を外界に再構成する課題を与えることによって知覚-運動系ループを積極的に形成させると描画運動のプログラムは認知の様態を反映することになる。この描画運動過程の動的解析ならびに描画運動に伴う図形認知の変容の様相の解析を通じて図形認知の動態にアクセスすることを目的として実験を行った。
1.前年度に行った実験では、一本の線分を主観的等速を保って描く課題において実際に描く(客観)速度は線分の長さに依存して変化し、線分が長くなると描画速度は増大することが見いだされた。描くべき線分の終点が予め明示されていない時、例えば描画するペンの近傍だけがペンの動きにつれて呈示される条件では描画速度は線分全体の長さに依存して変化しない。このことは描画速度が、描こうとする線分の見えの長さによって規定されることを意味する。
2.描画運動の体制化が知覚の体制化を反映するか否かを調べるため、二次元ドットパタンを呈示し、ドット間を連結して図形を構成する運動と、抽出された図形との関係を解析した。
3.図形の見えが描画運動を規定する一方で、呈示された図形を描画する仕方が図形の知覚、記憶に効果をもたらす。このことを調べるため、描画運動と、それによってディスプレイ上に描き出される図形との関係をコンピュータプログラムにより制御した。例えば同一の長さの線分をディスプレイ上に抽出させるためには、垂直方向は水平方向に対して2倍の長さの描画運動を必要とするなどの異方性を持たせたとき、図形を視覚的にのみ呈示したときの図形再生および再認と、呈示された図形をなぞらせた後の再生・再認結果とを比較した。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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