研究概要 |
本研究では,日常的な事象体験を知識獲得の主要な手段としている幼児を主な対象に,幼児期の事象体験(すなわちエピソード記憶)から抽象的な知識(命題的知識)への変化過程,反復経験によるスクリプトの形成過程,日常生活体験に基づく空間関係の長期保持について検討することを目的としている.。 本年度は以上の諸点の検討を行った. 1.引続き事象記憶ならびにスクリプトに関する文献の収集,整理を行った. 2.幼稚園生活におけるスクリプトの獲得過程について、3歳新入園児のお弁当活動について、お弁当活動開始当初の行動観察を行なった。 3.幼稚園生活におけるスクリプトの獲得過程について、新入園4歳児、在園2年目の4歳児、5歳児を対象にお弁当活動にたいする面接調査を行なった。 4.幼稚園行事の命題的記憶化過程について、新入園4歳児、在園2年目の4歳児、5歳児を対象に、遠足活動の命題化を検討した。 5.お弁当活動について紀要論文を一つまとめた。 6.全体のまとめと、研究報告書の作成
|