研究課題/領域番号 |
06610117
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
一丸 藤太郎 広島大学, 教育学部, 助教授 (30033575)
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研究分担者 |
森田 裕司 広島経済大学, 学生相談室, 講師 (80239665)
勝見 吉彰 広島大学, 保健管理センター, 助手 (90274141)
兒玉 憲一 広島大学, 保健管理センター, 助教授 (10186702)
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キーワード | 自助グループ / 不登校児親の会 / HIV・AIDS / HIV・AIDSカウンセリング |
研究概要 |
「不登校児親の会」では、初年度の探索的な参加観察から得られた仮説を検証するために、調査対象を広げてさらにいくつかの「不登校親の会」に参加し、それぞれの会の雰囲気、進め方、グループの特徴といったことについて比較検討した。またそれぞれの会の指導的立場にある人と参加者について個別的な半構造化された面接を行い、不登校についての考え、会の援助的な要因、反援助的な要因、会の意義、会を運営する上での問題点といったことについて彼らの考えを明らかにした。また、指導者と参加者に会に参加してからの個人的な体験過程や親子関係、家族関係の変化などについて調査した。 ほとんどの会では、進め方や雰囲気が指導者の個人的な体験や個性によって強く左右されており、参加者が援助を受けたと感じるか否かは指導者と経験が似ていたり、相性によるところが大きいようであった。その結果、それぞれの会は会ごとに特徴が見られたが、会の構成員は均一化されていた。 「血友病友の会」では、社会的背景もありHIVキャリヤ-・AIDS感染者や彼らの家族からの要請が強く、本人や家族へのカウンセリングが本年度も継続された。そのために自助グループとしての会の機能についての調査は停滞することになった。また、医師、心理臨床家、看護婦、教師、学生、一般の人たちへのHIV、AIDS教育についても社会的要請が急務となり、こうした人たちへの講習会、さらには援助的な関わりについての実習を実施した。
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