祖母、母親、及び母、子(孫)の情動調律(affectional attenuate)の相互情動性について実験を行った。被験者:50組の三世代(祖母、母、子(孫))同居家族を対象に行った。方法:各世帯の母親、祖母、子(孫)に対し実験室でロールシャッハテストを施行し、その評定の客観的測度から三者の情動(感情)の調律がとれたのかどうかを三者間ならびに母と子、祖母と孫、母と祖母について行動分析を行った。このほか、子(孫)の同じ標本を対象に美的感情の抱き方についても検討した。結果:三者の情動調律ができている家庭は非常に円満であることが分かった。これらの結果の一部は関連学会において本年度に報告したが、次年度以降も多角的に実験の実施ならびに分析を進めていく。
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