(1)対象地(酒田市旧新堀村)調査の調査と資料収集、(2)論文執筆の主要テーマの決定とそれに対応した重点的調査、(3)資料の複写および整理、(4)研究会開催・報告書作成。以上が今年度当初の計画であった。 (1)については、農本主義が国策との関連で変質を、茨城県内原・友部両町の資料によって明らかにしようとした。(2回の茨城県調査)。また、「山形県自治講習所」資料の収集を前年度につづいて実施した。 (2)および(4)については、研究会を2回開催し、各人のテーマを決めた。御家禄派による諸運動(松ケ丘開墾等)、新堀村産組運動、鳥海農民道場、加藤完治論および「山形県自治講習所」等の分担を決め、東北社会学会大会で研究成果を報告した。 (3)については、資料収集と整理はかなりすすんだ。しかし、未だ不十分な諸点が残されている。 以上、収集し、聞き取りによって得たデータの解析にもとづき、学会発表を行い、研究成果の公表の基盤を築いた。若干の資料の補充とデータの分析をさらにすすめ、平成8年内に研究成果報告書を取りまとめる予定である。
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