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1995 年度 研究成果報告書概要

プラグマティズムと社会学

研究課題

研究課題/領域番号 06610190
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関創価大学

研究代表者

佐々木 交賢  創価大学, 文学部, 教授 (50063863)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード真理 / 概念 / 宗教
研究概要

社会学の主たる起源は哲学思想、心理学であり、E,デュルケームの努力によって哲学思想,心理学から独立して独自の学問としての社会学が確立された。しかし社会学の独立後も哲学からの影響あるいは社会学への批判が続いており、最近になって再び顕著になった。
哲学においてプラグマティズムの占める地位は必ずしも高いとはいえないが社会学に与えた影響は小さくはなく、アメリカにおいてはプラグマティズム社会学も存在する。逆に社会学の立場からプラグマティズムに対して体系的に批判を加えたのはデュルケームであった。彼はプラグマティズムの非合理主義,社会と個人の関係説,副現象説,真理論,道徳的善の観念,宗教論,認識論,論理的功利主義,思考と行動との関係論,還元主義,多元論的形而上学,カテゴリー論,知識と実践との関係説,知識の構成論等に対して彼独自の社会学的立場から批判を加えている。しかもアメリカのプラグマティストの中でもとりわけW.ジェームズの立場を厳しく批判している。それはジェームズの哲学がフランスで有力な哲学者達,とくにH.ベルグソンに支持され,彼の諸著作の翻訳もなされているからである。当時のフランスの思想界はデュルケームとベルグゾンによって二分されており,デュルケームにとってはベルグゾンの哲学はプラグマティズムに近いものとされたのである。そこでデュルケームはプラグマティズム批判と同時にベルグソン哲学の批判も行なったのである。
しかしデュルケームの社会学説とプラグマティズムとの間には相点点とともに共通するいくつかの側面がある。これらの点をさらに明確にするとともにデュルケームのプラグマティズム批判の再検討,「プラグマティズム論」に集約されているデュルケームの社会学説そのものを再検討する必要がある。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 佐々木交賢: "アメリカンプラグマティズムの誕生とC.S.ピア-ス" ソシオロジカ(創価大学社会学会). 17. 41-73 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐々木交賢: "W.ジェームズのプラグマティズム論" ソシオロジカ. 17. 59-74 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐々木交賢: "『プラグマティズム』におけるW.ジェームズのプラグマティズム論21GC03:ソシオロジカ" 18. 73-107 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐々木交賢: "アメリカンプラグマティズムとフランス思想界" ソシオロジカ. 18. 79-100 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐々木交賢: "E.デュルケームの社会行為論" ソシオロジカ. 19. 17-46 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Koken Sasaki: "The Birth of American Pragmatism and Peirce." `Sociologica' (the Sociological Society, Department of Sociology, Soka University). Vol.17. 41-73 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Koken Sasaki: "W.James's Pragmatism." Sociologica. Vol.17. 59-74 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Koken Sasaki: "W.James's Pragmatism in His Book <<Pragmatism>>." Sociologica. Vol.18. 73-107 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Koken Sasaki: "The Relations Between American Pragmatism and The World of French Thoughts." Sociologica. Vol.18. 79-100 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Koken Sasaki: "E.Durkheim's Social Action Theory." Sociologica. Vol.19. 17-46 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1997-03-04  

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