高齢者自身が自らの力で家族と関わりながらもどのように高齢化社会へ対応していこうという意識を持ち、どのような準備をしているか、またしていく必要があり、そのためにはどのような基盤作りが必要であろうか。 また、高齢者が家族内でどのような地位と役割を担いながら、今後の高齢化社会にいかに対応していこうとしているのであろうか。 本研究では、以上の視点から次のような研究をおこなった。 1.高齢者がどのような世帯内に所属しているかの実態を既存の統計・資料・文献から整理・分析した。 2.現在、高齢者がどのような家族内でどのような地位と役割を担っているの実態を明らかにした。 3.高齢者が子世代と同居する利点と問題点を明らかにした。 4.今後、高齢者が家族内で度のような地位と役割を担っていくことを希望しているのかについて検討した。 5.具体的地域としては、47都道府県中最も高齢者が親族世帯内に同居している割合の高い山形県の中でも、最も3世代同居率の高い櫛引町を対象に実態調査をした。
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