研究課題/領域番号 |
06610210
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
大島 正彦 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 主任研究員 (60142171)
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研究分担者 |
三田 優子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 研究員 (20261208)
渡辺 勧持 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 部長 (00090423)
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キーワード | 障害者 / 地域福祉 / ショート・ステイ / レスパイト / ファミリー・サポート |
研究概要 |
精神薄弱者のショート・ステイ・サービスに関して、本年度は、国内外の事例研究、および、障害者を持つ親の調査を実施した。 親の調査(平成6年10月実施、回収調査票63)では、ショート・ステイ・サービスに対する強いニーズがあるものの、この背景にはわが子に自立生活をさせたいという願いがみられる。また、現在のショート・ステイ・サービスをわが子が必ずしも喜んで利用していない中で、その利用に罪悪感がみられることなどがわかった。 国外の事例研究では、スウェーデンとアメリカ合衆国のサービスの比較などから次の点が明らかになった。すなわち、ショート・ステイ・サービスは地域サービスが不足している状況では、優先順位の高い重要なサービスとして求められるが、サービスが進む過程で介護負担の一時的代替(ショート・ステイ・サービス、またはレスパイト・サービス)から介護負担を直接軽くするサービス(ホーム・ヘルプ・サービスなど)へと、また、障害者本人の地域生活支援サービスへと発展していく傾向がみられた。 国内の自主的に始められたショート・ステイ・サービスの事例研究でも同様に、相談も含めた家庭全体の地域生活援助に関わる多様なサービス実施へと発展していく姿がみられた。 障害者の24時間の生活支援を考える会(コンビニの会)を障害者、親、施設職員等の参加で作り、本研究の一部を進めているが、次年度はこの会で実施可能な事業モデルを作ることを目的としている。
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