研究課題
今回の研究は、教員養成における「教育学」教育のカリキュラム構成とその実践を、教師教育(教員養成)の過程そのものに着目し、学習者自らの“学び"の体験を対象化することによって、「教育学」研究の新たな様相を探ることが目的であった。その具体的な内容は大きく次の三点にまとめられる。1.教育をめぐる課題の把握(北星余市高校の実践ビデオに基づくレポートと討議)2.学校教育等訪問(附属小学校、僻地小規模小学校校、児童館等訪問)3.体験に学ぶ(食べ物づくり、民舞、羊飼育及び羊毛加工、川下り等)一連の体験的学習の構成は教育学及び心理学的視点に基づきながら、教授及び学習活動の諸相を明らかにするように努めたが、学習者の“体験"を基調とする今回の試みは教師教育において重要な内容と方法論であることを示す結果と知見を得ることができた。