研究概要 |
アメリカ聾教育におけるトータル・コミュニケーションの発展について、次の事柄を解明することができた。 1.トータル・コミュニケーションの実践上の原理について、聾児のニード、早期導入、同時コミュニケーション、手指英語方式の視点から検討した。 2.トータル・コミュニケーションの導入、普及の状況について、調査、報告などにより解明した。 3.トータル・コミュニケーションの採用している手指英語方式であるSEE1,SEE2,Signed English,LOVEなどについて分析、検討した。 4.トータル・コミュニケーションが、統合教育、重複障害教育、教員養成、高等教育に及ぼした影響について検討、考察した。 5.キュード・スピーチの普及、成果、トータル・コミュニケーションとの関係、およびロチェスター法の経緯、実験、批判について考察した。 6.トータル・コミュニケーションについての両親と聾者の見解について、家庭での実態、社会状況の進展、成人聾者のコミュニケーション調査などの点から解明した。 7.両親聾者の聾児に関する研究について、言語能力、学力、コミュニケーション行動、心理的発達、遺伝的要因などの点から検討し、トータル・コミュニケーションとの関連を考察した。
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