• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

ニクラス・ル-マンのコミュニケーション論の教育学への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610257
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京工芸大学

研究代表者

今井 重孝  東京工芸大学, 工学部, 教授 (80160026)

キーワード教育システム / コミュニケーション / 相互行為
研究概要

平成6年度までの成果は、教育コミュニケーションに関するル-マンの見解を整理することができたことである。ル-マンのコミュニケーション論が、(1)コミュニケーションの不可能性から出発していること、(2)コミュニケーションは発信者、受信者の二項モデルではなく、情報、言語行為、理解の三項モデルで把握しなければならないこと、(3)授業内のコミュニケーションは、不均等コミュニケーションであること等の特徴を持つことを取りだした。この研究成果については、東京工芸大学工学部紀要Vol.17,No.2,1995に発表した。
他にも、ル-マンのコミュニケーションに基礎づけられたシステム論を用いて、教育史の上で有名な新教育運動を分析し、従来のようなマルクス主義的な分析とも啓蒙主義的な分析とも異なる新しい分析可能性を呈示した。これについては三名の論者からのコメントが掲載され、そこで提起された疑問点については、これから反批判を行うところである。また、教育哲学会の課題研究で、システム論の立場から教育哲学を問うことが要請された。そこで、システム論の立場から、戦後教育学の中核となっている堀尾教育学を批判した。この講演内容は、やがて、学会誌『教育哲学研究』に掲載されることになっている。
さらに比較教育学会においても、発表を依頼され「日本の比較教育学から世界の比較教育学へ」との題で講演を行った。また勁草書房の『教育入門』において、システム論の立場から学校史を記述した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 今井重孝: "新教育運動のシステム論的再評価をめざして" 近代教育フォーラム. 3. 1-21 (1994)

  • [文献書誌] 今井重孝: "コミュニケーションとしての教育" 東京工芸大学工学部紀要. Vol.17 No.2. 9-17 (1995)

  • [文献書誌] 今井重孝他6名: "教育入門(仮題)" 勁草書房, 260 (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi