平成6年は上記教育の提唱者であるマハトマ・ガンディーの教育思想の本質とこの教育の実践上の問題(カリキュラム、組織、運営等)、とくに独立後における国民教育方式としての受容とその各地における概念の展開と実際上の変遷に焦点を置く地域研究に取り組んだ この目的においてインドに関係資料を発注しその入手に努めたほか平成6年8月には約20日間主としてデリー州、マハーラーシュトラ州に出かけ当該教育の実務者、研究者との面談、施設の見学並びに資料の蒐集に当たり多大の成果を得た また東京のアジア経済研究所、国立国会図書館、国立教育研究所等にも出向き地域研究者との意見の交換及び資料、情報の手入を行い分析検討した その結果独立間もない時点ですでにガンディーの教育思想の教条主義的なものから欧米の進歩主義教育の折裏的なものさらには全く独自な教育思想に基づくものなどの多様性が存在していることが把握できた なお平成6年の成果の一端としては裏面に記載のものがある、とくに(1)、(2)及び(5)においてそれが示されている平成7年においてはこの6年での研究の進展を踏まえ一段と深化した形で纏めて行きたいと考えている
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