今年度は、4〜7月初にかけて熊本県北部・麦作地帯の聞き取調査を実施した。 同地方は、九州北部でも畑作の先進地として福岡県北部の菜種作地帯と並ぶ地方であり、牛・馬耕(犂耕)の裏作農業体系内に於る必然性が実感出来、相応の聞き取資料を確保することが出来た。 7月から夏休みにかけては、前年度の聞き取資料も混じえて別記“日本機械学会誌"の小論の執筆を行ない、福岡県北部での聞き取調査の継続と各大学・専門図書館での資料集めに費やした。 秋から年末にかけては、別記“民族学講座(仮題)"有精堂の共同執筆のための特許資料の整理と通覧・分析を行い、執筆にとりかかり、同時に写真資料の整理や聞き取調査の補充を行なった。 年開けから現在にかけては前期共同執筆の継続と、既に入取した資料を基にしての今後の研究計画、論文等の検討に従事している。
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