研究課題
一般研究(C)
東国政権として発足した鎌倉幕府の宗教世界は、福島・宮城・山形県という自治体史の「宗教編」に徴したところ、予測以上に、この当該地域と宗教史的関わりを有していたことが判明した。すなわち、幕府自らが宗教政策として志向・構築せんとした臨済禅と真言密教と総和たる「禅密主義」が、東国地方の中に宗教指導ないしは宗教的祭祀権の現実的行使という形で展開されていたのである。これは、明らかに幕府の「武家的体制仏教」の世界が始動・展開していたことを示しており、興味深い。
すべて その他
すべて 文献書誌 (3件)