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1994 年度 実績報告書

フィレンツェにおける君主政の成立と有力者層の存在形態

研究課題

研究課題/領域番号 06610356
研究種目

一般研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

斉藤 寛海  信州大学, 教育学部, 教授 (00020628)

キーワードトスカ-ナ / フィレンツェ / メディチ / 君主政 / 権力構造
研究概要

夏休みに見地フィレンツェに滞在する機会をもつことができたので、文献情報を入手し、基本的な文献目録を作成した。そのうち現物の入手が可能なものはそれを(古本屋に委託するなどして)漸次入手しているが、コピーでしか入手できないもの(品切れ・絶版の書物、わが国には入っていない雑誌に掲載の論文、など)については、図書館・史料館が夏休みに入ったこと、そのコピー・サ-ヴィスが限定されていたことから、その入手は必ずしも十分ではない。
同時に一方では、1494年(ピエロ・デ・メディチのフィレンツェ逃亡、第1次メディチ支配の崩壊)から1537年(コジモ1世のメディチ家当主就任、および君主政……公[後に大公]即位……の基礎確立)までの政治史、すなわちフィレンツェにおいて少数有力者による寡頭政の政治路線ではなく、君主政路線が定着するまでの、複雑で屈曲に富んだ政治史の展開に関する基本的文献の幾つかを読んで、その輪郭を把握することに努めた。
今後は、少数有力者層が君主政路線を選択したこと、あるいはそれを選択するしかなかったという現実と、そのような選択を彼らに行わせた彼らの社会的なあり方との関係について、考察を進めていく。この社会的なあり方について、個々の家族・家系毎に記述してある文献には古いものが多く、入手はコピーによらざるをえないが、上記の理由により、まだ入手していないものが多く、今後も入手の努力を続ける。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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