• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

16世紀後半のロシアにおける修道院の市場との関わりについて

研究課題

研究課題/領域番号 06610361
研究種目

一般研究(C)

研究機関香川大学

研究代表者

細川 滋  香川大学, 経済学部, 教授 (50117587)

キーワード修道院 / 商品流通 / 商人
研究概要

当該年度の研究では、基礎的なデータ作りに中心を置いたため、ここでは、基礎的作業を通じて得られたいくつかの点を挙げ、今後の研究予定を述べることで、研究実績の内容としたい。
まず、修道院による購入物については、(1)食料品関係(魚類、穀類、野菜類、肉類、乳製品、香辛料など)、(2)衣料品関係(材料、道具も含む)、(3)日常生活用品(食器類、石炭などの燃料も含む)、(4)農業関係(畜産関係も含み、農具・播種用の種子など)、(5)漁業関係(網など)、(6)建築関係(釘、建築材など)、(7)馬具類、(8)その他、に大きく分類できる。この中で頻繁に出て来るのは、(1)(2)(3)であるが、中でも食料品として、チョウザメ・ニシン・カワカマスをはじめ魚が多く購入されていること、また、香辛料として、コショウ・ショウガと並んで、チョウジ・ニクズク・シナモンなどが度々購入されていることは意外であった。次に、購入地としては、ヴォロク・モスクワなどの都市と共に、修道院領の村々や遠方のヴャジマ・トヴェーリが登場していること、また、特定の個人から購入しているケースも見られる点に注目したい。
以上の点を踏まえて、次年度以降
(1)パソコンを利用して、作成した図表の分析を行った後、
(2)当該修道院と市場との関わりを地域毎に分類し、地図にプロットする。
(3)当該修道院の市場との関わりに関して一定の結論を出し、中間的な研究論文としてまとめ、
(4)他の修道院についても、ヨシフ=ヴォロコラムスキー修道院についてと同様の作業を行う。
最終的には、他の修道院との比較を行うことを中心にすえて、他の修道院における市場との関りを分析した上で総合的分析を行い、最終的な研究論文としてまとめる。

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi