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1994 年度 実績報告書

古代度量衡の系譜

研究課題

研究課題/領域番号 06610386
研究機関奈良国立文化財研究所

研究代表者

西口 壽生  奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 主任研究官 (80000511)

研究分担者 深澤 芳樹  奈良国立文化財研究所, 主任研究官 (40156740)
キーワード度量衡 / 容量 / 系譜
研究概要

平成6年度は基礎資料の整備のために、主に目録作成と算定方式の検討を行った。
1資料収集、目録作成。
a土器1:近畿地方の弥生時代から中世までの時期について、地域、年代、構成の上で代表的な資料を収集し、ファイルを作成して目録とした。
<課題1>漆容器については別途の検討が必要で、また、壺類は器種別の目録が必要。近年計量器として注目されてるようになった「コップ形土器」についても集成が必要。
a土器2:九州地方の弥生土器の内、甕棺についての資料収集を進めた。
b陶磁器:伝来の明確な「正倉院の陶器」を対象とし、図を収集した。
c金属器:正倉院の金工、正倉院年報、法隆寺献納宝物目録等所載の資料を収集。
d木器:奈文研編「木器集成1・2」を目録とし、枡に使用しうる容器を対象とする。
<課題>悉皆調査は極めて困難で、一般化しうる資料の選定も難しい。図面からの算定の場合比較的小破片からの測図を含んでおり、図の水準は算定結果の精度に関わる。
2算定方式の検討
元図の縮小率の違いによる算定容量では1/1図が最良であり、3D測定機による算出が簡便である。しかし、大型の壺、甕についてはゆがみが大きく、実測図から各部の半径を割り出す作業は極めて繁雑となる。この点は3D測定機の場合も同様で、後の検証のためには積算による方式が次善と判断される。算定結果については図の縮尺とゆがみから生じる5パーセント内外の誤差を含んだ数値となる。しかし、古代、中世の枡の研究によれば実際の使用の場でも検証が困難な性質が指摘されており、極端な精度は必要とせず、算定方式を変更する必要はない。
3測定と入力、
古墳時代以前について、藤原宮下層の四分遺跡弥生後期の溝一括資料を測定、その対照資料として、東大阪市域出土弥生土器の全時期を網羅した集成資料について、測定と入力をした。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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