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1995 年度 実績報告書

『明性寺本仮名書き往生要集』を中心とする往生要集訓読史の国語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610401
研究機関甲南女子大学

研究代表者

西田 直敏  甲南女子大学, 文学部, 教授 (20000565)

キーワード仮名書き往生要集 / 往生要集訓読史
研究概要

本年度(平成7年度)は、研究の完成年度である。これまでの研究の成果として、次の2点の公表を行うこととした
1.「明性寺本仮名書き往生要集」について,これまで学界に殆ど知られていなかったものであるので,その書誌と往生要集訓読史に占める位置,その表記,仮名遣等の国語史上の特色をまとめ,先に公刊した『浄福寺本仮名書き往生要集』(西田直樹と共編著 平成6年 おうふう刊)の解説として述べた「浄福寺本仮名書き『往生要集』の国語学的考察」の研究結果と比較しつつ「明性寺本仮名書き『往生要集』についてを『甲南国文』第43号(平成8年3月)に公表した。
2 本研究のまとめとして,研究成果報告書に,前記の「明性寺本仮名書き『往生要集』について」を収載するとともに,「往生要集訓読史」の研究資料として「[資料]漢文,仮名書き 対照往生要集」(研究協力者 西田直樹編)を掲載することとした。これは,影印本が公刊されながら翻刻はまだ公表されていない平安時代写本の最明寺本往生要集(漢文)を底本として諸伝本の校異を示し,仮名書き本として平安時代写の高野山西南院蔵断箔,鎌倉時代写の浄福寺本,そして翻刻が公表されていない明性寺本を対照して示したものである。報告書には校本原稿の中から「大文第一厭.離犠土 第一地獄」の部のみを示したが、今回未発表の校本の後の部分とともに今後の研究資料として有用なものである。
将来的には,「漢文仮名書き対照往生要集」全体の公刊と往生要集訓読史の全貌をまとめたものの公刊を行いたいと考えている。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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