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1995 年度 研究成果報告書概要

『明性寺本仮名書き往生要集』を中心とする往生要集訓読史の国語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610401
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関甲南女子大学

研究代表者

西田 直敏  甲南女子大学, 文学部, 教授 (20000565)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード仮名書き往生要集 / 往生要集訓読史
研究概要

2年間にわたる研究の成果をとりまとめた研究成果報告書は,「明性寺本仮名書き『往生要集』について」と,[資料]漢文,仮名書き 対照 往生要集 (大文第一厭離穢土 第一地獄)」(研究協力者 西田直樹編)とから成る。
「明性寺本仮名書き『往生要集』について」は,『往生要集』諸本の中での仮名書き本の持つ意味(訓みの固定)と位置,系譜について明かにし,その中で書写年月日が記されている室町時代書写の明性寺本(1454年4月17日写)は,真宗中興の祖蓮如筆とされている。先に鎌倉時代の仮名書きの浄福寺木の影印,翻刻,解説を西田直樹と共編著として公刊した私は,今回は,この明性寺本の全体についての書誌と表記形式、そして言語的様相(用字と仮名遺を中心に)を考察し,鎌倉時代の浄福寺本と比較して,オ-イ,フ-ウ,エ-エ,チ-ツ,ン-ムに同語の両用表記が見られ,時代的変遷が伺えることを明かにした。このことは,往生要集訓読史を考える場合に,訓みと同時にその読み(発音)の面で,変化にも注目する必要があることを示唆しているものである,〔資料〕として、「漢文、仮名書き 対照 往生要集」を掲載したのは,2年間にわたって,平安時代から江戸時代に至る写体,版本を収集し,漢文の,本来の『往生要集』については,一字一字の漢字やその字体の校異を明かにし,仮名書きについては,その仮名遺の違いまで精密に調査して作成した「校本 漢文,仮名書き 対照 往生要集」の中から,その最初の部分である「大文第一 厭離穢土 第一地獄」の全文を掲載して,私の目指している研究対象の実態を紹介するとともに,この分野の研究の進展の基礎となるように計ったものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西田直敏: "明性寺本仮名書き『往生要集』について" 甲南国文. 43. 193-205 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 1997-03-04  

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