研究概要 |
現代フランス語の空間表示に関する前置詞,特に類似した性格を持つa,dans,surの意味と用法の分析を目的とする三年計画の研究の最終年度である。本年度は以下の作業を行った. 1.電子化されたデータベースを用いた前置詞の用法の分析 この作業は現在進行中である.最終報告の際に結果を発表したい. 2.前置詞の用法と関連する諸問題の検討 昨年度に引き続き,以下の点に関する研究を行った. (1)他動詞構文に用いられる位格(場所を表す状況補語)の持つ頃指向性 (2)位格と疑問詞ouの対応関係 (3)位格と道具格に見られる類似点と相違点 (4)一つの文中に二つの位格が共起する際に見られる制約 (5)位格の解釈に語順が及ぼす影響 これらの研究結果については一部発表済みであるが,最終報告の際に改めてまとめて発表する予定である.
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