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1994 年度 実績報告書

フランス語における構文型体系の統辞・語彙的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610455
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京外国語大学

研究代表者

敦賀 陽一郎  東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30155444)

キーワード直接目的機能 / 間接目的機能 / 与格機能 / 位格機能 / 属詞機能 / 受動態 / 中動態 / 非人称構文
研究概要

今年度の研究概要としては、多くの実例による構文型の分析、分類上の諸問題の検討・整理であるといえる。
1.構文型としては、(1)動詞要素を含まないもの(2)含むもの。(2)の中に(2-1)主辞機能を含まないもの(2-2)含むもの。(2-2)の中に(2-2-1)非人称主辞を持つもの(2-2-2)人称主辞を持つもの。(2-2-2)の中に、大きく分けて、a.直接目的機能を持つもの、b.直接目的、間接目的機能を持つもの、c.直接目的、直接目的属詞機能を持つもの、d.受動態のもの、e.代名動詞構文のもの、f.間接目的機能を持つもの、g.述辞が自動詞で目的機能を持たないもの、h.述部が「動詞+属詞」のもの、等がある。このような構文型の下位分類を量的に更に充実させる必要がある。
2.分類上の問題点の一つは、間接目的機能と分類基準には、ならない状況補語との区別である。これは構文の他動性の問題、特有・非特有機能の区別の問題でもある。
3.上の2.とも関連して今後の重要な課題は、各構文型の下位クラスを代表する個別の動詞の、実例に即した、構文と語彙・意味要素との関係の分析である。この為には対象となる動詞毎に用例分類を充実させねばならない。
4.もう一つの重要課題は、上の(2-2-2)a.〜h.の8つのグループが相互にどういう関係にあるかを明らかにすることである。例えば、d(受動態)はa,b,c(直接目的を持つ能動態)との関係が密接であるし、e(代名動詞構文)とa,b,c,dとの相互関係も重要である。また、(2-2-1)(非人称構文)とg(自動詞構文)との関係も無視出来ない。このような構文間の関係を上述の3.の個別の語彙項目との関連で明らかにすることが重要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 敦賀陽一郎: "Quelques remarques sur les constructions des verbes pronominaux" 東京外国語大学論集. 49. 311-318 (1994)

  • [文献書誌] 敦賀陽一郎: "Le paradigme fonctionnel oula distribution des elements lexicaux:cas de On vend bien celivre-Celivre sevend bien" 東京外国語大学論集. 50(印刷中). (1995)

  • [文献書誌] 敦賀陽一郎: "L'imparfait et l'aspect imperfectif en frangais" 言語研究(東京外国語大学). 5(印刷中). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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