ソヴエト期におけるロシアのタタール・モンゴル支配とその影響の研究は、永くロシア国民の血肉に食い込んで現在に至っているにも関わらず、当局による不断の弾圧によって、その全貌がロシア人にも良く分からないままに現在に至っている。 それは例えばクリミヤにおける民族問題、カザフスタンにおける問題など、社会主義体制の崩壊と共に、健在化しつつある。中世ロシア年代記の研究にも必須のこの問題について、資料が余りに乏しく、文献の名前も分からないことが多かったために、文献目録をつくることによって、斯学の研究の基礎をつくろうとした しかし社会主義体制崩壊後、この種の復刻、研究が急増しつつある。このために、当初の方針を若干変更して次のようにした。 1.取りあえず、ソヴエト以前の時期の研究のタイトル 2.簡単な説明。 3.現時点でできる限りの復刻版の収集。 4.国内の古い文献の検索。 今後は、時間をかけてこの仕事を継続して行き、出版できればと思っている。
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