研究概要 |
1.次の地点の記述調査を実施できた。 (1)喜界島大朝戸方言,(2)喜界島湾方言,(3)喜界島中里方言,(4)喜界島荒木方言,(5)喜界島花良治方言,(6)喜界島阿伝方言,(7)喜界島塩道方言,(8)喜界島佐手久方言,(9)喜界島小野津方言,(10)奄美大島佐仁方言,(11)名瀬市芦花部方言,(12)加計呂麻島芝方言,(13)徳之島浅間方言 記述対象となったのは次のアクセント項目である。 (1)複合語,(2)付属語,(3)用言の活用形,(4)動詞の通常相//継続相の対立のあり方 3.成果 (1)喜界島諸方言については,入力と分析を一通り終え,資料編を公表した。→発表物 (a)基本的に2型アクセントであるが,複合語における一種の式保存は,予想通り成り立たないことが分かった。 (b)付属語は自らのアクセントをもたないが,一部地域的にまとまって,例外をなすものがある。 (c)用語の活用形のアクセントからは,整然とした規則が見つかった。 (d)通常相//継続相をアクセントだけで区別する対が多数見つかり,その規則を明らかにした。 (e)これらの資料も成果も,従来報告のなかったことである。 (2)佐仁・芦花部方言は入力を完了した。 (3)芝・浅間方言は現在入力中である。いずれ公表の予定である。
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