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1995 年度 実績報告書

音声言語の知覚のモデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06610475
研究機関獨協大学

研究代表者

大竹 孝司  獨協大学, 外国語学部, 教授 (50203815)

キーワード音声知覚 / 音筋構造 / 音節 / モ-ラ / 心内辞書表示
研究概要

平成7年度の研究目標は、(1)国内に在住する日系ブラジル人の音声知覚の単位の研究、(2)日英語バイリンガル話者の音声知覚の単位の研究、(3)日本語の音筋とモ-ラの関係を音声知覚の観点から明らかにする研究の三点である。
まず、(1)については平成6年4月から7月にかけて群馬県大泉町教育委員会の協力を得て、現地に在住の日系ブラジル人を対象に心内辞書表示の単位とオンライン時における音声知覚の単位を明らかにする研究を行った。いずれの実験においても予測したとおり音節が単位となっている可能性が高いことを明らかにした(第111回日本言語学会口頭発表)。(2)については日英語のバイリンガル話者及び英語話者の心内辞書表示における単位を明らかにする研究を行った。その結果、日本語話者、英語話者はそれぞれの母語の知覚の単位と考えられるモ-ラと音節を単位とし、バイリンガル話者は両言語に対して二つの単位を使い分ける可能性が高いことを明らかにした。この研究に関連して、日英語の話者を対象に心内辞書表示の単位について対照研究を行ったが、モ-ラや音節に加えて、bimoraic footの存在の可能性を明らかにした(Otake et al., 1995; 1995年度日本音声学会全国大会口頭発表)。(3)については昨年度の研究を踏まえて、オンライン時の日本語の音節とモ-ラの関係を研究した。オンライン時とは異なり、モ-ラの認識には音節が関与している可能性を明らかにした(Otake and Yoneyama, 1995;大竹・米山,1995)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Otake, T. and Yoneyama, K.: "A moraic status and syllable structure in speed perception" Proceedings of the XIII International Congress of Phovetlc Sclences. 2. 686-689 (1995)

  • [文献書誌] 大竹孝司・米山聖子: "鼻音モ-ラ野時間長と音節構造の認識" 情報科学研究. 13. 23-32 (1995)

  • [文献書誌] Otake, T., Davis, S. and Cutle. A.: "Listenevs' representatlons of withln-word structure: A Cross-lingulstic and cross-dialectal investigation" Proceedings of EURO SPEECH 95. 3. 1703-1706 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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