研究課題/領域番号 |
06620037
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
中井 美雄 立命館大学, 法学部, 教授 (60066602)
|
研究分担者 |
山本 隆司 奈良産業大学, 法学部, 教授 (10150765)
佐上 善和 立命館大学, 法学部, 教授 (50081162)
大河 純夫 立命館大学, 法学部, 教授 (10066730)
荒川 重勝 立命館大学, 法学部, 教授 (00066680)
長尾 治助 立命館大学, 法学部, 教授 (90014430)
|
キーワード | クレジット協会 / 銀行協会 / 消費者信用取引 / 不動産担保 / 動産担保 / 債権担保 / 債権譲渡 / 複数当事者間契約 |
研究概要 |
平成6年度は本研究計画の初年度に当たり、資料・情報の所在把握に費やし、そのために研究代表者並びに研究分担者を大阪・東京に派遣し、クレジット協会や銀行協会などを訪れて調査を重ねた。また釧路には、消費者信用取引関係の民事紛争から明らかになる生の資料が豊富に蓄積されている法律事務所があり、京都から隔たってはいるが、公表される情報が限られているこの領域を研究していくうえで、極めて有用な情報源のひとつとなっている。従って、研究分担者を年度中に2回派遣して資料収集にあたった。 こうした取り組みのなかで、消費者信用領域では伝統的な不動産担保や動産担保以上に、消費者信用取引から生じる債権そのものを担保とする債権担保ないし消費者信用事業者側での債権譲渡を通じた融資資金調達の方法が重要性を増してきており、これらが複数当事者間契約の構造をもたらしていることの問題実態を垣間みることが出来た。 年度半ばに入ってからは、活字で公表されている文献の所在が明らかになり次第、その入手に着手した。ただ、その中に入手・納品に手間取ることの多い洋書や古書がかなり含まれており、また新刊書の類でも、書名と著者に関するカタログ的な情報では選択資料として不十分であり、現物を手にとった上で購入すべきか否か評価しなければならないものが多い、等の事情があり、注文そのものに慎重さを要したことが加わって、結果として入手に若干の滞りを見せたことは、平成7年度に向けての教訓としたい。 平成7年度は、本研究計画の中間年度のあたり、比較法的研究を本格化しつつ、これまで把握できた情報源を活用し、実務・業界へのヒアリングを含めて更に資料と情報の収集に努めて実証的研究を進め、これを最終年度における公表成果に結び付けるべく、研究会を活発に開催しつつ計画を進めて行きたい。
|