研究概要 |
本年度の第一の課題は、比較可能な2種類のデータを先進国、中進国の中からできるだけ多く収集することであった。すなわち『国勢調査』、『人口統計』の中に、非営利団体、政治・経済・文化団体、宗教団体、社会福祉・社会事業団体に従事する人のデータを見いだすこと、また『事業所統計』およびその等価物において、同様な団体に関する統計を見いだすことである。もう1種類のデータは団体統計の外在的な変数にあたる社会統計、例えば産業別人口構成や都市化率などの統計を収集する必要がある。そのために、研究者のネットワークを通じて、また統計を作成する統計局のネットワークを通じて、統計の存否を調査し、存在する場合は必要な箇所の複写を行った。 また統計以外の利益集団データ、例えばCDROMに入った団体年鑑データ、たとえばEncyclopedia of Associations,Gale,USAなどを体系的に収集し、上記のデータと比較することを開始した。さらに第2の課題として、引き続き内容の検討、データベースへの入力を行い、データ分析を開始した。 その他、国際比較研究を行っている二つのチーム、「ジョンズ・ホプキンス大学非営利セクター国際比較研究プロジェクト」、「日本国際交流センター、アジア太平洋地域共同体の基盤としての民間非営利活動の実態調査プロジェクト」と研究協力を行い、データを入手し分析を行った。
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