政策事例の実践的活用に関する研究

1995 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 06620049
• 研究機関: 埼玉大学
• 研究代表者: 伊藤 大一 埼玉大学, 大学院・政策科学研究科, 教授 (30000657)
• 研究分担者: 辻 琢也 埼玉大学, 大学院・政策科学研究科, 助教授 (20227391) ; 飯尾 潤 埼玉大学, 大学院・政策科学研究科, 助教授 (90241926)
• キーワード: 政策 / 事例研究 / ケースメソッド / 社会人教育 / 伝記研究

研究概要

本年度は昨年度に行ったケースメソッドを使った教育の一般的な研究、および事例研究のための基盤整備を受けて、実際に事例研究をケースの形にする作業を始めた。ところが作業を進める中で、実践的な意義を持つ事例研究の姿として伝記研究が重要であることを発見したため、ケース作成作業を一時中断して、政策担当者の行動に焦点を当てた形での政策事例研究の方法論を模索することになった。その後あらためて実際のケースを作り、大学院教育や研修で使用する計画であったが、実施の段階になって共同研究間で見解の相違が表面化するなど、さらに検討を要する事態となった。そのため研究の終了予定期ではあるが成果は散発的であり、研究推進体制を立て直して成果の算出に努力せざるを得ない状況である。ただし政策事例を実践的に活用することに有効性と問題点をめぐる論点整理には成功したと考えている。