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1994 年度 実績報告書

経済体制の成立と崩壊の動学モデル分析

研究課題

研究課題/領域番号 06630003
研究機関千葉大学

研究代表者

榊原 健一  千葉大学, 法経学部, 助教授 (30187009)

研究分担者 野村 芳正  千葉大学, 法経学部, 教授 (00218372)
岩田 昌征  千葉大学, 法経学部, 教授 (60125284)
キーワード国家 / 社会契約 / 社会的有権
研究概要

平成6年度の対外的な活動としてコンファレンスを2回開催した。第1回目において市場成立の可能性が検討され、第2回目では、ゲーム論と社会契約論を中心にしてモデルによる国家成立の可能性を検討した。これらのコンファレンスの結果、当初研究を予定していた、私的所有権の保護を目的とする国家の基本的保護形態における問題点が明らかになった。この点を踏まえ、新たなアプローチとして夜警国家モデル(仮称)に基づいて今後の研究を進めることにした。
今年度の研究実績としては、ホッブス的な、盗難の発生する世界における自然状態において、夜警国家が成立するモデル(基本モデル)が完成した。このモデルでは、国家が税を徴収し盗難を確率的に防止することによって成立する。このモデルの特徴は、社会の構成員の私有財産が時間とともにF確率的に変化する確率過程として表わされていることであり、このことによって啓動的は国家システム変換の可能性が示されることになる。この基本モデルを発展させ、国家規模および政治形態と私有財産の動学的展開をモデル分析した研究は平成7年度の理論計量経済学会(平成7年9月、東京)で発表される予定である。
なお、今年度における研究を予定していた、社会主義モデル(集団所有モデル)については、アプローチを変更したため、夜警国家のフレームワークの中で現在未完成(研究中)である。また、このため、資本主義(私的所有)と社会主義(集団所有)の比較は行われていない。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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