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1994 年度 実績報告書

「ケインズ革命」の理論史的ならびに政策論史的視座からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06630010
研究種目

一般研究(C)

研究機関上智大学

研究代表者

平井 俊顕  上智大学, 経済学部, 教授 (60119112)

キーワードケインズ / ケインズ講義録 / ケインズ文書集 / ケインズ全集 / ヴィクセル・コネクション / ケインズ革命 / 貨幣的経済学 / 市場社会観
研究概要

本年度に実施したことは、ほぼ次のとおりである。
(1) Rymes の編纂になるケインズの講義(1932-35年)に関する資料に検討を加え、その成果を論稿「ケインズ講義録(1932-35年)の検討」として発表した。
(2) A Study of Keynes's Economics(執筆中)のなかに、(1)の成果、ならびに以前に検討を加えたWicksell Connectionの成果を、大幅に取り入れた。
(3) また(1)の成果については、経済学史学会第58回大会において、「「ケインズ革命」考-「ケインズ講義録」(1932-35年)からの検証」と題して発表を行った。
(4) 上智大学図書館に所蔵の「ケインズ文書集」(マイクロフィルム)の関連リ-ル(とくにReels 27-29、33-35)をコピーするとともに、それらに検討を加えた。
(5) 「ケインズの市場社会観-似而非道徳律と経済的効率性のジレンマ」と題する論稿を執筆した。これはケインズの同時代人の市場社会観を比較・検討していくための第一歩として位置づけている。
(6) 「戦後世界の形成-雇用と商品」(『ケインズ全集』第27巻)の翻訳の最終校正を実施した。そしてそれに合わせて「戦後世界体制の構築をめぐるケインズの活動」と題する、「救済問題」と「一次産品の国際的規制策」をめぐるケインズの活動を検討対象とした論稿を発表した。これは「ケインズ革命」の政策的側面からの研究である。
(7) 『経済学における正統と異端』(昭和堂)の編著者として、「貨幣的経済学の興隆起-「ヴィクセル・コネクション」と「ケインズ革命」」を執筆した。
(8) この数年の研究成果を踏まえて、かねてから企画中の三冊の著作の執筆(A Study of Keynes's Economics、『ケインズとブルームズベリ-』、『貨幣的経済学の系譜』。いずれも仮題)を同時に進めてきている。いずれもあと一年内に完成の予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 平井 俊顕: "ケインズ講義録(1932-35年)の検討" 上智経済論集. 第39巻. 15-47 (1994)

  • [文献書誌] 平井 俊顕: "ケインズの市場社会観" ソフィア. 第43巻第3号. 57-71 (1994)

  • [文献書誌] 平井 俊顕: "戦後世界体制の構築をめぐるケインズの活動" 上智経済論集. 第40巻. 15-34 (1995)

  • [文献書誌] 平井 俊顕,野口 旭編著: "経済学における正統と異端-クラシックからモダンへ" 昭和堂, 374 (1995)

  • [文献書誌] 平井 俊顕,立脇和夫訳: "『ケインズ全集』第27巻-戦後世界の形成(雇用と商品)" 東洋経済新報社, 615 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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