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1995 年度 実績報告書

日本的雇用関係の形成に関する歴史的・社会史的研究;ホワイトカラーからブルーカラーへ

研究課題

研究課題/領域番号 06630059
研究機関東北学院大学

研究代表者

高山 真次  東北学院大学, 経済学部, 助教授 (00202127)

キーワードホワイトカラー化 / 企業民主化 / 経済同友会 / 日経連 / 定期採用 / 職業紹介 / 職業安定所 / 進路指導
研究概要

本年度は、前年度にひきつづいて八幡製作所職員の履歴書のデータの整理を行うとともに、前年度の研究の過程で新たな課題として浮かびあがってきた次の二つの論点に積極的に取り組み、一定の成果を得ることができた。その第一は、雇用関係のあり方を、企業システム(株主・経営者、経営者・職員、職員・職工間の関係を基軸とする企業の性格)というより大きな視点に立って再検討するという試みである。経営者が従業員に対して行なう対応のあり方は、一般的にみてその経営者の性格-たとえば、オーナー経営者であるか、内部昇進型の経営者であるか-によって大きく左右されると考えられる。本年度は、このような論点を意識して、日本的雇用関係の形成過程を経営者の対応という観点から明らかにした論文をとりまとめた。その結果は、近日中に刊行される予定であるが、この作業によって前年度に行った研究のもつ意義をより明確にすることができたと考える。第二は、日本的雇用慣行の特質を考えるうえで重要な論点をなす新規学卒者の一括採用の史的起源に関する問題である。前年度の研究によって、このテーマは高度成長期を中心に検討を行なう必要があることが判明したが、今年度はこれに積極的に取り組み、おおよその見通しを私的研究会で中間報告の形で発表した。来年度はその最終的な成果を論文の形で公刊する予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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