研究概要 |
平成6年度7月から8月にかけて、本人が国際学術研究プロジェクトの一貫として、ブラジル、チリに渡航し、本研究の資料収集、分析、考察を行った。 研究活動は、以下の3つの段階をふまえて行われた。第1段階では、公式文書や資料を収集し、研究目的に沿って分析した。第2段階では、世界中で統合が進む流れにおいて、特定の国に焦点をあて、その国の動向に注目し、調査を遂行した。第3段階として、調査、分析及び考察結果を広める努力を行った。 1 国家間や地域間における統合が増加するシナリオの中で、特定国の動きを観察するために資本移動、特に外国直接投資の観点から、公式文書及び資料の分析を行った。対象地域は、北米自由貿易地域(NAFTA)、南米南部共同市場(MERCOSUR)、アンデス・グループ、チリ・メキシコなどにおける二国間協定である。 2. 昨年8月,サンチアゴ滞在期間中、チリ政府関係者や労働者代表、企業グループ代表者にインタビューを行い、北米自由貿易地域(NAFTA),南米南部共同市場(MERCOSUR)や他地域との統合メカニズムなどにおけるチリの動向、情勢を理解する努力をした。また、ラテンアメリカ、カリブ経済委員会(ECLAC)やチリ大学やサンチアゴ大学においても話し合いの機械を得ることができた。 3. 調査の収集、分析、考察結果はブラジル、サンパウロやチリ、サンチアゴで1994年8月に開催された会議で発表された。帰国後、これらのデータを統計処理し、コンピュータ解析を行った。チリにおける研究結果は今年、アメリカ合衆国の出版会社ウエストヴュ-から出版される本の中の1つの章となる予定である。
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