1994年の夏と1996年における北アメリカ及びラテンアメリカ諸国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、メキシコ、ペル-、合衆国)訪問中に、多くの政府出版物をはじめとする公的な出版物とその他の統計的資料が収集され、また、政策決定者や他の研究者とのインタビューも、行われた。これらの資料収集に併行して、海外直接投資と地域統合協定に関する理論的文献のレビューも十分に行われた。資料の分析とデータのさらなる加工を通じて、これら地域の国々の間での、特にチリとMERCOSUL(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ)とNAFTA(合衆国、カナダ、メキシコ)に属する国々に関して、投資と貿易フローについての広範囲にわたるデータベースを作成することができた。これらの資料およびデータの分析、解釈に基づいて、今のところ1996年の後半に出版される二冊の本にそれぞれ一章として収録される二つの研究成果がまとめられている。これに加えて、この研究の成果を基にアルゼンチン(1994年8月メンド-サにて、1995年7月ブエノス・アイレスにて)、ブラジル(1994年8月サンパウロにて)日本(1994年12月及び1996年2月東京にて)、そしてペル-(1995年8月リマにて)で、学術的な会合・会議を開いた。
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