研究概要 |
平成6年度には、企業文化についての文献を集め、理論的検討をまず行った。ここで、企業文化は環境によって影響を受けて、そのあり方が異なって来ること、企業文化の態様が今度は組織や制度,経営管理のあり方に大きな影響を与えていると考えられきたことが判明した。ここで、環境→企業文化→経営管理の判度・組織といったフレームを考え、これをもとに質問表を作成し、日本企業(約500社)に対しアンケート調査を実施した。その結果は現在集計分析中であり、検討を加えたうえ、次年度でまとめる予定である。 しかし、現時点でも、理論的分析通り、企業文化の経営の中で果している役割は大きく、実際に企業自体も、企業文化の問題に大きな関心を寄せていることが判明している。業種によって企業文化のパターンが異なっていることは、環境の影響を明らかに示しているものであり、経営戦略と企業文化との間にも相関が認められ、企業文化の経営管理に対しての影響の大きさを示している。
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