研究概要 |
本研究は、技術指向企業の潜在的技術力を測定するための指標としてテクノポテンシャル(Techno-Potential)という新しい概念を提案し、これを実際の経済データに適用することによって、わが国と欧米の研究開発活動および「技術力」の特徴と相違点を明らかにすることを目的とする。 今年度は、テクノポテンシャルを研究開発投資の累積と陳腐化から概念化し、定式化した後その性質を調べた。また、コピーはきわめて容易であるがその創造には莫大な労力を要するという情報知識産業の特質を踏まえて、情報知識産業を育成するための政策についても考察した。得られた知見は、広く学会発表会、学術雑誌、国際会議等で発表した。その主なものは、以下の通りである。 (1)Evaluation and Comparison of Public Policy for Encouraging Information Technology,経営情報学会誌、印刷中 (2)Techno-potential and Organizational Intelligence as its Reservoir,Proceedings of APORS 94,Fukuoka 次年度は、概念の定量化と実証的研究を中心に進めることにしている。
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