今年度は(1)企業の戦略行動、企業者行為に関する文献・資料の収集、(2)研究会等への参加による研究動向の把握、(3)関係研究機関への聴き取り調査などの基礎的研究に重点をおいて、次年度以降への準備に多くをさいた。 その成果は、(1)企業行動と企業者的行為の組織論的接近にかかわる研究方法論の吟味〔図書論文〕、(2)革新的企業が生成する産業構造の実証的把握〔雑誌論文〕として結実した。また企業の戦略行動の分析的アプローチについては、「経営学研究の地平-経営戦略のフィールドと理論」として日本経営学会九州部会例会(平成7年1月28日)にて口答発表を行なった。この発表は平成7年度日本経営学会第69回全国統一論題に指定されたので、平成7年9月の報告に向けて内容の一層の深化をはかることになる。 次年度の研究では、日本企業の革新に向けての経営者のリーダーシップの実証分析とその理論化をめざしたい。
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