初年度であった平成6年は、ドイツ職業教育一般の組織と運営の方法について、職業教育の基盤となっている二元制教育(Duales System)について研究した。そのために、ドイツ語による図書・資料を広く収集し、また岩井本人がこれまで研究発表してきたものをまとめた。 次に、この二元制教育上もっとも必要とされている、時代の変化・技術進歩への対応の方法について、1987年の金属・鉄鋼・電子(エレクトロニクス)職種のカリキュラム改訂に的をしぼって研究した。このため、ドイツ職業教育研究所(ベルリン市)発行の資料を集めた。 本年度に本研究テーマに関連して研究発表したものは、口頭発表が3回、そのほか論文1、さらに3月末脱稿のもの1、の合計5点である。口頭発表は以下の通り。 (1)1994年4月桜美林大学産業研究所定例研究会「ドイツの職業教育と資格制度の構造」 (2)1994年10月経営行動研究会第13回研究部会「ドイツのME化と職業教育上の対応」 (3)1995年1月韓国商業教育学会(於ソウル市)「ME化とドイツ商工業職業教育」
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