最終年度であった平成8年度は、過去2カ年の研究活動で行なった口頭発表、学術論文の整理と補足研究、さらに新たな研究テーマとすべき環境問題へのアプローチを行なった。 まず平成8年4月に「ドイツにおける外国人職業教育の実際」について論文を経営行動研究学会誌『経営行動』に発表し、次いで8月にドイツの職業教育と関連したテーマである「ドイツにおける環境政策と企業の役割」について、中国・大連市企業家協会主催(桜美林大学共催)のシンポジウムで口頭発表を行なった。さらに、平成9年2月に、経営行動研究学会中部部会(於中京大学)において「ドイツ企業の環境管理と人材養成」のテーマで口頭発表を行なった。 ドイツにおいては、外国人に対する職業研修もドイツ人と同じシステムの中で行なっている。短期の研修制度は職業研修センターが中心となって行なっているが、指導の人材その他はほぼドイツ全体の職業教育システムに組み込まれているといえる。今後の日本のシステムにとっても重要な課題の1つであろうと考えられる。
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