研究概要 |
論文[1]において,三宅及び前田は半整数の重さを持つ保型形式のフーリエ展開の係数a(n)について,関係式a(n)a(m)^*X(n)=a(n)^*a(m)X(m)が成り立つことを示した。ここで^*は複素共役を示し,XはDirichletの指標である。これは整数の重さを持つ保型形式の場合のフーリエ係数の性質a(n)^*=a(n)X(n)と類似の性質である。論文[2]において肥田はCM体のanti-cyclotomic拡大の岩沢moduleの特性多項式の整除性を示した。さらに肥田は[3]においてある種の値を定義しそれを用いてstandardL関数およびそのRankin積のL関数のcriticalな点における値の代数性を示した。さらにあるmotiveに関する予想を仮定するとそれが周期とmotive的なL関数のcriticalな点における値との関係になっていることを示した。また[4],[5]はL関数とp進Hecke環に関する色々な基本的な結果を述べた。さらに[6]においては北川はelliptic cusp formの族に関するp進L関数に関する一般的な結果を得た。
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